AIで動くLINEスタンプを作る方法|写真から作成・申請まで

静止画のスタンプに、ほんの少し手を振る動きが加わるだけで、同じ「ありがとう」でも伝わり方が変わります。 ただし、動けばよいわけではありません。LINEではアニメーションが再生されない場面もあるため、 最初の1枚だけ見ても気持ちが伝わる構成が必要です。この条件を先に知っておくと、生成後の手戻りが減ります。
先に要点
- LINEのアニメスタンプは、8・16・24個から選ぶAPNG形式のスタンプです。
- 1個につき5〜20フレーム、再生時間は最大4秒。1フレーム目は静止画として使われます。
- Stampoでは写真やイラストから新しいセットを作り、動きの説明を確認してから本生成へ進めます。
- Stampoは申請を代行しないため、完成したZIPを自分でLINE Creators Marketへ提出します。
動くLINEスタンプは、まず「止まっていても伝わる」こと
アニメスタンプは、トーク画面を開いたときやスタンプをタップしたときに再生されます。 一方、スタンプショップのプレビューや、再生していないトーク画面では1フレーム目が表示されます。 LINE公式も、最初のフレームに伝えたい感情が分かるイラストを置くよう案内しています。 たとえば「ありがとう」なら、動きの最後だけでお辞儀をさせるのではなく、1枚目から笑顔と文字が見えるようにします。
動きは、その気持ちを補強するものです。手を振る、うなずく、少し跳ねる。大きな演出を足すより、 セリフの意味を邪魔しない小さな変化のほうが、日常の会話では使いやすくなります。 LINEの公式ガイドでも、日常会話向けで、表情・メッセージ・イラストが分かりやすいものが推奨されています。
申請前に確認するLINEの規格
2026年9月14日に確認したLINE Creators Marketのアニメーションスタンプ制作ガイドラインでは、主な条件が次のように定められています。通常のLINEスタンプとは数値が違います。
| 項目 | 公式仕様 | 制作時の注意 |
|---|---|---|
| アニメーション画像 | 8・16・24個、APNG | 審査リクエスト後は個数を変更できない |
| サイズ | 横320px・縦270px以内、一辺は270px以上 | 全フレームのサイズをそろえる |
| フレーム・再生 | 5〜20フレーム、1〜4秒、ループ1〜4回(ループ込みの合計4秒以内) | すべて同じ画像にはしない |
| 容量・背景 | 1個1MB以下、ZIP全体60MB以下、透過背景 | 再生マークはLINE側で付く |
| 関連画像 | メイン240×240px、タブ96×74px | メインも静止画として見やすくする |
詳細ページのAPNG作成とフレーム配置の解説には、広い範囲で動く背景やグラデーション、細かな光は容量が増えやすい例として挙げられています。 キャラクターの一部分を動かし、動かないフレームを使い回すと、見た目と容量を整えやすくなります。
写真からAIで作るときの準備
写真は、顔や体の向きが分かり、被写体が大きく写っているものを選びます。逆光や強いブレ、複数人が重なった写真は、 キャラクターの基準を作る段階で迷いが増えます。ペットなら、耳やしっぽの形が見える写真が動きの指定に向いています。 こうした写真なら、動かしたい部位をAIへ伝えやすくなります。
写真の権利も先に確認します。自分で撮った写真か、使う許可を得た写真だけを使い、他人の顔、キャラクター、ロゴ、 商品画像をそのまま素材にしないでください。LINEのスタンプ審査ガイドラインでは、著作権・肖像権などの権利が明確でないものや、文字の誤り、視認性の低い画像も問題になります。

Stampoで写真から動くスタンプを作る手順
Stampoのアニメスタンプ作成ページは、最初に作り方を選ぶ入口になっています。写真から新しいキャラクターと動きを作るときは、次の順番で進めます。
- 「新しく作る」を選ぶ。 写真またはキャラクターシートを用意し、チャット形式の質問に答えます。 画風、セリフ、動かしたい雰囲気は、決まっている範囲から少しずつ伝えれば大丈夫です。
- セット数を8・16・24個から選ぶ。 画面には本生成に必要なチケットの案内が出ます。数を決めた後で、候補の構成とセリフを確認します。
- 動きの説明を確認する。 生成前に、スタンプごとの動きの案を確認し、日本語で希望を調整できます。セリフを動かす設定がある場合は、文字の読みやすさも考えて選びます。
- 利用規約を確認し、必要なチケットを用意して本生成する。 チケットが足りないときは、画面の購入導線から追加できます。表示された料金と必要数を確認してから進めてください。
- 生成後にエディタで確認・編集する。 フレームの動き、セリフの位置、背景の透過を見て、問題がなければ申請用のZIPを書き出します。
ログインを求められた場合は、ログイン後に同じページへ戻って続けられます。AIの結果は写真や指定内容で変わるため、 生成前の動き確認と生成後のチェックを一つの工程として扱うのが安心です。
そのまま使える動きの指示例
動きの指示は「何を動かすか」だけでなく、「何を固定するか」「どの速さか」「最後にどこへ戻るか」まで入れると、意図が伝わりやすくなります。 次の文は、生成前の動きの説明を考えるときのたたき台です。
コピペ用:あいさつ
キャラクターは中央の位置と表情を保つ。右手だけをゆっくり1回振り、体は大きく移動させない。最後は開始ポーズに戻る。セリフ「こんにちは」は全フレームで読めるように固定する。背景は透明。コピペ用:ありがとう
最初から笑顔で、上半身を小さく前に倒してお辞儀する。動きはゆっくり、1回だけ。顔・手・セリフの形を崩さず、最後は最初の姿勢に戻る。画面全体を揺らさない。「画面全体を揺らす」「背景を細かく動かす」といった指示は、動きが目立つ一方で、文字が読みにくくなったり容量が増えたりします。 まずはキャラクターの一部分だけを動かし、足りなければ強さを上げる順番が扱いやすいです。
公式企画から見える、使う場面のヒント
LINE Creators Market公式noteが 2026年9月16日〜10月31日の企画として告知している「使いやすい!気づかいスタンプ・絵文字特集」では、気づかい表現の例として「無理しないでね」「助かります」などが挙げられています。 たとえば「無理しないでね」には手をそっと差し出す動き、「助かります」には小さなお辞儀を合わせると、言葉の温度が伝わります。
この特集の審査受付期限は2026年10月7日です。参加する場合はLINE Creators Marketで、新規アイテムなどの対象条件と申請方法を確認してください。
生成後に見るポイントと、うまくいかないとき
| 気になる状態 | 確認・対処 |
|---|---|
| 1枚目だけだと意味が分からない | 笑顔やお辞儀など、セリフの感情が最初のフレームでも見える構図にする |
| 動きがほとんど見えない | 「右手だけ」「1回」「ゆっくり」など部位と回数を指定し、必要なら大きさを少し上げる |
| 顔や文字が揺れる | 顔・セリフ・体の位置を固定する指示に変え、文字の動きを固定する設定があれば使う |
| ファイル容量が大きい | 広い背景や細かな粒子を減らし、色数を抑え、動かないフレームを使い回す |
審査で止まった場合は、動きだけでなく通常の審査条件も見直します。文字の誤字、メイン画像との不一致、第三者の権利、 宣伝やURLの記載も確認し、修正依頼が届いたら理由に対応して再提出します。
ZIPを書き出した後のLINE申請
StampoはLINE Creators Marketへ代理申請するサービスではありません。エディタからZIPをダウンロードしたら、LINE公式の利用方法に沿って、クリエイター登録、情報登録、審査リクエスト、承認後のリリースを自分で行います。 タイトルや説明文に告知文、URL、絵文字を入れないなど、審査ガイドラインの条件も申請前に確認してください。
よくある質問
Q. 動くLINEスタンプは何個から作れますか?
LINE公式の選択肢は8・16・24個です。Stampoの現行画面でも、この3種類から選びます。通常スタンプの40枚セットとは別の規格です。
Q. 動くスタンプの生成は無料ですか?
動く本生成は、セット数に応じた本生成チケットが必要です。料金や所持数はログイン後の作成画面で確認してください。
Q. 写真に写っている家族やペットの画像を使えますか?
利用する権利と本人の同意を確認できる写真なら素材にできます。第三者の顔写真や、許可のないキャラクター・ロゴは使わないでください。権利確認書類を求められる場合もあります。
Q. StampoがLINEへの申請までやってくれますか?
申請の操作は自分で行います。Stampoでは申請用の画像とZIPを書き出せますが、審査への提出や承認を代行・保証するものではありません。
まずは動きの小さい1セットから
動くスタンプ作りで迷ったら、最初の1個を「手を振る」「うなずく」「お辞儀」のどれかに絞ります。 止まった1枚でも意味が通り、動きが終わったら元の位置へ戻る。この二つを確認してから、Stampoの作成画面へ進めてみてください。
参考にした公式情報
仕様と審査条件は2026年9月14日に確認しました。最新情報は変更されることがあるため、提出前にアニメーションスタンプ制作ガイドライン、詳細ガイドライン、スタンプ審査ガイドラインを確認してください。