LINEスタンプ人気ランキングの傾向【2026年10月】売れ筋から作り方を読む

人気ランキングの上位は、絵のうまい人気作家の作品で埋まっている。 そう思いながら一覧を開きました。半分は当たりで、半分は外れです。 上位を眺めて目立ったのは、絵の巧さよりも同じキャラクターが何度も並んでいることでした。
この記事では、LINE STOREのクリエイターズ作品の人気一覧と新着一覧を調べ、 自分でスタンプを作るときに取り入れられる傾向だけを抜き出します。 特定の作品を真似するためではなく、売れ筋の「形」を読むための記録です。
調査の方法
- 調査日:2026年10月14日(日本のLINE STORE、ログインなし)
- 対象:クリエイターズスタンプの「人気」上位30件と「新着」上位36件、 動くスタンプの「人気」上位36件、クリエイターズ絵文字の「人気」上位36件
- 一覧には順位の番号が表示されないため、人気タブの並び順を上位として扱いました
- 分類はタイトルからの目視による概算です。作品名・キャラクター名は掲載していません
傾向1:上位は「シリーズ」で積み上がっている
スタンプの人気上位30件のうち、ひとつのシリーズだけで10件を占めていました。 ほかにも「-13」「28」「3」のように番号の付いた続編が並びます。 動くスタンプの人気上位36件でも、同じキャラクターの別パッケージが複数入っていました。
一度気に入ったキャラクターは、次の作品も買われやすい。考えてみれば当たり前です。 LINE公式もメイン画像・タイトルのコツで、シリーズ名や「第○弾」のナンバリングを入れると同じシリーズを探しやすくなると案内しています。 1作目で大きく売れなくても、キャラクターが同じなら2作目、3作目で見つけてもらう入口が増えていきます。
傾向2:主役は動物。テイストは「ゆるかわ」と「ネタ」に分かれる
モチーフで多いのは動物です。動くスタンプの人気上位で動物と判別できた15件の内訳は、 猫4、うさぎ3、パンダ2、犬2、そのほかサメやブタ、カエルなどが1件ずつでした。 絵文字の人気上位36件でも、うさぎと犬が4件ずつ入っています。
テイストは2つに分かれます。ハートや「ふわふわ」を前面に出したゆるくてかわいい路線と、 「テンションおかしい」「ダジャレ」「毒舌」のような笑わせる路線です。 その中間にある、癖のない普通のかわいさは意外と少ない。 送られた側がひと目で「この子らしい」と分かる振り切り方が、上位作品に共通していました。

傾向3:新着は「誰向けか」がタイトルで分かる
人気一覧と雰囲気が違ったのが新着一覧です。上位36件のタイトルには、使う人を絞り込んだ言葉が目立ちました。
- 部活:卓球部、テニス部
- 職業:栄養士、看護の仕事
- 家族・地域:方言で話す祖父母
- 趣味・飼い主:特定の生き物を飼っている人向け
- 用途:「毎日使える」「了解です!」
すべての人に向けたスタンプは、検索でも一覧でも埋もれやすい。 「テニス部のグループで使う」と決めた40個なら、テニス部の人は自分ごととして手に取ります。 誰向けかが決まると、セリフも自然に決まります。 部活なら「ナイスショット」「集合!」、職場なら「承知しました」「確認します」です。
傾向4:動くスタンプは「動く」「文字あり・なし」を打ち出す
動くスタンプの人気上位36件では、タイトルに「動く」「うごく」と入れた作品が7件、 「文字付き」「文字あり」と書いた作品が6件ありました。 同じキャラクターで文字ありの版と文字なしの版を別々に出しているシリーズもあります。
文字なしの版は、言葉を選ばずにリアクションだけを返したい人に向きます。 文字ありの版は、その一言を言いたい人に向きます。 同じ絵でも、買う人の目的が違うわけです。 また、英語だけのタイトルが13件あり、静止画の人気一覧より海外の作品が多く入っていました。 動きは言葉を超えて伝わる、という見方もできそうです。
傾向5:絵文字は動く作品が過半数、用途の打ち出しが具体的
クリエイターズ絵文字の人気上位36件のうち、アニメーション作品は20件でした。 スタンプ以上に、動きが選ばれる理由になっています。
タイトルの打ち出し方も具体的です。「文章の最後に気持ちをプラス」「毎日使える」「敬語」 「仕事で使えるテキストタグ」。黒ベースの落ち着いた配色や、大人向けのシンプルさを掲げた作品も5件ほどありました。 絵文字は文章と一緒に使われるため、どの文のどこに置くかまで想像させる言葉が効いているようです。
上位に少なかったもの
スタンプの人気上位30件では、敬語や挨拶、季節を前面に出したタイトルはほとんど見当たりませんでした。 では敬語スタンプは売れないのか。そう結論づけるのは早いと思います。 絵文字の上位には敬語の作品が入っていましたし、新着には十二支をモチーフにした作品が出始めていました。 敬語や季節ものは、人気一覧の最上位より、検索や特集で見つけられる種類の作品なのかもしれません。
年末年始に向けた動きはお正月・年末年始のLINEスタンプをAIで作る方法で、公式の冬特集の条件と合わせて解説しています。
自分のスタンプに取り入れるなら
| 見えた傾向 | 取り入れ方 |
|---|---|
| シリーズで積み上がる | 1作目からキャラクター名を決め、タイトルに入れる。2作目は同じキャラで別テーマにする |
| ゆるかわ/ネタに振り切る | 性格を一言で決める(のんびり、ハイテンション、毒舌など)。40個すべてをその性格で通す |
| 誰向けかを絞る | 部活、職場、家族、飼い主など使う集団を決め、その集団の口ぐせをセリフにする |
| 文字あり・なしの作り分け | リアクション用の文字なし版と、言葉で伝える文字あり版を別パッケージで考える |
| 絵文字は用途を具体的に | 「文末に添える」「仕事のチャットで使う」など、置き場所が浮かぶ説明とタイトルにする |
Stampoで傾向を試すには
AIでスタンプを作る利点は、傾向を仮説として何度も試せることです。 Stampoでは、スタンプ作成ページのAIとの会話で 「テニス部のグループ用、ハイテンションな性格で」のように、誰向けかと性格をそのまま伝えられます。 セリフを入れずに生成するモードもあるので、文字なし版から作ってエディタで言葉を足す進め方もできます。
1作目を仕上げたら、作成ページの「前作から第2弾を作る」で、 同じキャラクターと画風のまま新しい40種を作れます。シリーズの2作目を作る手間が小さいのは、AIならではの強みです。 動くスタンプはアニメスタンプ作成、 動く絵文字はアニメ絵文字作成から始められます。
よくある質問
Q. ランキング上位のキャラクターに似せて作れば売れますか?
似せることはおすすめしません。既存のキャラクターに似た作品は、権利の問題で審査を通らない可能性があります。 取り入れるのは「シリーズにする」「誰向けかを絞る」といった作り方の形だけにして、 キャラクターは自分の写真やアイデアから作ってください。
Q. このランキングの傾向は毎月変わりますか?
一覧の並びは日々変わります。この記事は2026年10月14日時点の観察です。 ただ、シリーズで積み上げる、使う人を絞るといった形は、短期間で入れ替わる流行とは性質が違います。
Q. AIで作ったスタンプでも上位を狙えますか?
AIを使ったことだけで販売が妨げられるルールは、2026年10月時点で確認していません。 申請時にAI利用を申告すると、購入ページにその旨が表示されます。 詳しくはAIで作ったLINEスタンプの規制と申告ルールをご覧ください。 どの程度売れるかは作品しだいで、上位に入ることを約束できる方法はありません。
一覧を眺めて、次の1作を決める
上位作品に共通していたのは、絵の巧さより「誰の、どんなキャラか」がはっきりしていることでした。 自分のペットでも、部活の仲間でも、職場の口ぐせでも構いません。 使う人の顔が浮かぶ40個を作り、気に入ってもらえたら同じキャラで第2弾へ。 その積み重ねが、ランキングの上位で見た形そのものです。
参考にした情報
2026年10月14日にLINE STOREのクリエイターズスタンプ一覧とクリエイターズ絵文字一覧を確認しました。タイトルの付け方はLINE Creators Market公式noteを参照しています。